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今後の価格推移を予想するために知っておきたい!ビットコインの半減期とは?

更新日:2024/1/9 公開日:2023/10/10

暗号資産(仮想通貨)の代表的な銘柄である「ビットコイン」は、マイニングと呼ばれる仕組みによって産出されます。そして、マイニングによる産出量は、約4年に1回の間隔で到来する「半減期」によって半分になり、毎回、ビットコインの価格に大きな影響を与えてきました。

本記事では、ビットコインのマイニングやトレードをすることを検討している方に向けて、半減期について詳しく解説します。過去3回の半減期到来前後の値動きもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

ビットコインとは?

ビットコイン(Bitcoin)とは、Satoshi Nakamoto(サトシ・ナカモト)と名乗る人物によって開発された暗号資産です。分散型台帳技術の一種である「ブロックチェーン」を用いていることが特徴で、データの改竄防止を非中央集権的に実現しています。

なお、ブロックチェーンとは、取引データを「ブロック」と呼ばれるかたまりにまとめ、それらをチェーンのように連ねて管理する仕組みです。ネットワークに参加する各ユーザーの端末(ノード)がブロックを共有・管理しており、特定の管理者は存在しません。

2009年1月4日(日本時間)に最初のブロックが創り出されてから現在(2023年9月21日)に至るまでに、合計で1,948万BTC以上のビットコインが産出されてきました。

ビットコインはマイニングによって産出される

上述したように、ビットコインには、特定の管理者・発行者(法定通貨である日本円の場合の「日本銀行」に相当する発行主体)が存在しません。なお、ビットコインは、特定の個人・組織が発行しているものではなく、「マイニング(採掘)」と呼ばれる仕組みによって産出されています。

マイニングとは、取引データの正確性を検証し、ブロックチェーンに新しいブロックをつなぐために行う「計算」のことです。マイニングを実施した個人・組織(マイナー)には、報酬としてビットコインが付与されます。

マイニングによって得られるビットコインが半分になる「半減期」

マイニングによって得られるビットコインの量は、21万ブロックが追加されるごとに半分になります。このタイミングを「半減期」と呼ぶことを覚えておきましょう。ちなみに、1ブロックが生成されるのに要する時間は「約10分」であり、既存のブロックチェーンに21万ブロック分が追加されるまでにかかる時間は「約4年」となります。

下表に、2009年にビットコインが誕生してからのマイニング報酬の推移をまとめました。

時期

マイニング報酬

1回目の半減期(2012年11月28日)が到来するまで50BTC
2回目の半減期(2016年7月9日)が到来するまで25BTC
3回目の半減期(2020年5月12日)が到来するまで12.5BTC
4回目の半減期が到来するまで6.25BTC

なお、4回目の半減期は2024年4月頃に到来すると予想されており、その後に獲得できるマイニング報酬は3.125BTCとなります。

ビットコインの発行枚数には上限がある

ビットコインはマイニングによって産出されますが、発行総量が「2,100万BTC」と定められており、無限に生成され続けるわけではありません。半減期が到来するたびにマイニング報酬が半減していき、33回目の半減期が到来するとマイニング報酬がゼロになることを認識しておきましょう。

このようなメカニズムがあることから、次第に1BTCあたりの価値が上昇していくという予想もあります。対照的に、各国の法定通貨(日本円、米ドル、ユーロなど)には、通貨の流通量に上限がありません。そのため、インフレーションが起こり、次第に1円・1ドル・1ユーロの価値は低下していきます。

なお、ビットコインの供給が止まった場合、1BTCあたりの価格が急激に上昇する可能性がありますが、少しずつ供給量が減少していく仕組みになっているため、価格が急騰する事態が発生しにくくなることが期待されます。

過去の半減期における価格の変動

ここからは、過去3回の半減期におけるビットコインの価格の変動について見ていきましょう。

2012年11月の半減期

1回目の半減期は、2012年11月28日に到来しました。すぐには価格は変動せず、しばらく半減期到来前と同じ水準(1,500円~1,600円くらい)が続いていましたが、翌年の2013年に入ってから上昇傾向を見せるようになり、2013年4月には2万円を超える価格に達します。

なお、「2013年4月の高騰の原因はキプロス・ショックであり、ビットコインの半減期の到来が直接の原因ではない」という見解があることを認識しておきましょう。

キプロス・ショックとは、「金融支援を受ける条件として、キプロスの全預金に最大で9.9%課税する」という内容の合意をきっかけとして発生した金融危機のことです。

2016年7月の半減期

2回目の半減期は、2016年7月9日に到来しました。この時期にはビットコインや暗号資産の存在を知っている人が増えており、半減期が到来する前の5月から価格が上昇し、一時的に8万円前後の価格を記録します。

その後は、一旦6万円近くまで価格が下がり、しばらく6万円~7万円くらいの範囲で上下していましたが、2016年の11月頃から明確な上昇トレンドが発生し、翌年の2017年には10万円を超える展開になりました。

2020年5月の半減期

3回目の半減期は、2020年5月12日に到来しました。しばらくは大きな価格変動はありませんでしたが、10月~11月にかけて次第に上昇トレンドが形成されるようになります。

そして、2020年末に1BTC=200万円を超えると価格が一気に急騰し、2021年4月には600万円を超える水準にまで到達しました。機関投資家が次々に参入し、需要が大きく増加したことが価格上昇に寄与したと考えられています。

次の半減期は2024年に到来する見込み

上述したように、次の半減期は2024年4月頃に到来する見込みです。過去3回の半減期における価格変動を見ると、いずれも数ヵ月後には過去の最高値を更新する価格に達しています。

将来の値動きを正確に予想することは困難ですが、半減期が到来する前から価格の変動が起こる可能性もあるので、ビットコインの売買を検討しているのであれば、半減期の到来時期を把握しておくことは不可欠です。

ビットコインのマイニングや売買をするなら、クリプトマネージで管理しよう

ビットコインのマイニングや売買をする場合は、税金のことも考えておかなければなりません。確定申告をするためには、記録を正確に作成しておく必要があります。

手作業で実施することも不可能ではありませんが、多大な時間・労力がかかります。また、ヒューマンエラー(計算ミスや転記ミス)も発生しやすいので推奨できません。

そのため、株式会社イー・ラーニング研究所の「クリプトマネージ」を利用して損益計算を自動化することをおすすめします。クリプトマネージの開発には暗号資産の専門知識を有する税理士が携わっており、税務調査に耐えうる取引履歴データを作成することが可能です。

なお、税法は頻繁に改正されるものですが、クリプトマネージの計算ロジックは最新の税法に合わせて随時改訂される仕組みになっているので、安心してご活用ください。

監修者情報
水野 崇(CFP®︎ / 1級FP技能士) HP
水野総合FP事務所代表。キャリア20年超の現役トレーダー。相談、執筆・記事監修、講師、取材協力などマルチに活躍するファイナンシャルプランナー。

2003年、30歳で子どもの誕生を機に早期退職し、株式専業トレーダーに転身。これまでに年間最高売買代金350億円超、月間最高利益2414万円を達成。投資の収益で都内新築不動産を現金一括購入。

現在は独立系FPとして年間100名以上の個別相談に対応、月20本以上の執筆・監修に携わる。大学や事業法人などで講師を務め年80回登壇。学校法人専門学校では非常勤講師として「投資の授業」を毎週行う。

【保有資格】CFP®︎認定者|1級ファイナンシャル・プランニング技能士|宅地建物取引士|日本証券アナリスト協会検定会員補|証券外務員1種 他
【メディア掲載実績】毎日新聞|朝日新聞|中日新聞|東京新聞|朝日中高生新聞|物流産業新聞社|Yahoo!ニュース|女性自身|プレジデントオンライン|日本FP協会 他多数
水野総合FP事務所代表。キャリア20年超の現役トレーダー。相談、執筆・記事監修、講師、取材協力などマルチに活躍するファイナンシャルプランナー。

2003年、30歳で子どもの誕生を機に早期退職し、株式専業トレーダーに転身。これまでに年間最高売買代金350億円超、月間最高利益2414万円を達成。投資の収益で都内新築不動産を現金一括購入。

現在は独立系FPとして年間100名以上の個別相談に対応、月20本以上の執筆・監修に携わる。大学や事業法人などで講師を務め年80回登壇。学校法人専門学校では非常勤講師として「投資の授業」を毎週行う。

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