最近話題の暗号資産(仮想通貨)!「CAW」について詳しく解説

更新日:2025/11/26 公開日:2023/12/20

最近、暗号資産(仮想通貨)の「CAW」が注目されています。ただし、日本の取引所では取り扱われていない銘柄なので、暗号資産投資の初心者は、名称を見聞きしたことがないかもしれません。

そこで、本記事では暗号資産トレードの初心者に向けて、「CAW」がどのような銘柄なのかを詳しく解説します。海外の取引所でCAWを売買する手順もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

暗号資産(仮想通貨)のCAWとは?

CAWは、2022年4月にリリースされた暗号資産です。2023年4月頃には、X(旧Twitter)上でトレンドキーワードになりました。

公式サイトによると「検閲を受けることなく、非中央集権的にメッセージをやり取りする仕組み」(A censorship-resistant, decentralized messaging protocol)の構築を目的としたプロジェクト・プラットフォームで使用されるトークンであり、イーサリアムの「ERC20」規格に準拠しています。

開発者の素性やプロジェクトの詳細が不明

CAWの公式サイト上には、開発者の素性は一切記載されていません。また、「The CAW Manifesto」と題するマニフェスト(宣言、声明文)が掲載されているものの、ほかの暗号資産プロジェクトに比べると簡素な内容となっています。

「暗号資産を活用して、X(旧Twitter)のようなプラットフォームの構築を目指している」と言われることもありますが、詳細は不明です。

しかし、情報が乏しいなか、CAWは海外の大手取引所で取り扱われています。また、分散型取引所(詳細は後述)でも売買できます。

現時点では日本の取引所に上場されていない

上述したように、CAWは、海外の取引所では取り扱われています。しかし、2025年11月下旬時点では、日本国内の取引所では取り扱われていません。

今後、国内取引所がCAWの取り扱いを開始する可能性もあるので、定期的に各社の公式サイトをチェックしましょう。

海外の取引所や分散型取引所(DEX)ならCAWのトレードが可能

「国内取引所でCAWの取り扱いが開始されるまで、じっと待つしかないのだろうか」とお考えの方もいるのではないでしょうか。

しかし、日本人投資家が海外の取引所を利用することは、違法ではありません。そのため、「国内取引所に上場するまで待てない」「今すぐ売買したい」という方は、海外取引所を利用するか、分散型取引所(DEX)で交換(売買)することもご検討ください。

分散型取引所(Decentralized Exchange、DEX)とは、ブロックチェーン上で動作するスマートコントラクト機能によって、自律的に異種暗号資産を交換(売買)する仕組み・サービスです。「ある暗号資産Aと別の暗号資産Bの交換」のみが可能で、「法定通貨(日本円・米ドルなど)と暗号資産の交換」には対応していません。

なお、DEXは、管理者・仲介者を必要としない分散型の金融サービス・金融エコシステム(Decentralized Finance、DeFi)の一種です。DeFiには、DEXだけではなく、「レンディング(暗号資産の貸し借り)」「ステーブルコイン(法定通貨やコモディティといった特定資産の価格と連動するように設計された暗号資産)の発行」など、さまざまな仕組み・サービスがあります。

中央集権的な組織(暗号資産交換業者)によって管理・運営されている従来型の取引所は、「Centralized Exchange(CEX)」と呼ばれることがあります。CEXでは、「ある暗号資産Aと別の暗号資産Bの交換」だけではなく、「法定通貨と暗号資産の交換」も可能です。

CAWを取引する方法

以下は、CAWを取引する手順です。

  1. 国内取引所でビットコイン・イーサリアムなどを購入
  2. 海外の取引所に送金して(または分散型取引所で)CAWと交換

各プロセスについて詳しく説明します。

国内取引所でビットコインなどを購入

多くの海外取引所(CEX)において、CAWは、「USDTなどのステーブルコイン(法定通貨など、特定の資産の価格と連動するように設計された暗号資産)との取引ペア」(例えば、CAW/USDT)の形で売買が可能になっています。また、分散型取引所(DEX)では、イーサリアムなどとCAWの交換が可能です。

このことを踏まえて、まずは日本国内の暗号資産交換業者の公式サイトで、利用登録(口座開設)を行ってください。そして、日本円を入金したうえで、海外取引所においてUSDTなどのステーブルコインと交換できる銘柄(「ビットコイン」「イーサリアム」といったメジャーな銘柄)を購入しましょう。

DEXを利用する場合は、CAWとの交換に対応している銘柄(イーサリアムなど)を事前にCEXで購入してください。

海外の取引所に送金して(または分散型取引所で)CAWと交換

国内の暗号資産交換業者(GMOコイン、bitFlyer、Coincheckなど)からメジャーな通貨(ビットコインやイーサリアムなど)を購入したら、CAWを取り扱っている海外取引所の利用登録(口座開設)を行いましょう。完了したら、海外取引所にビットコインなどを送金してください。

なお、間違ったアドレスに送金してしまうと、取り戻せなくなるので注意しましょう。アドレスを指定する際は、慎重に操作しなければなりません。海外取引所に着金したら、USDTなどを購入したうえで、CAWの取引画面を表示させて売買を開始しましょう。

分散型取引所を利用する場合は、イーサリアムなどを入金したうえで、CAWとの交換(購入)を実行しましょう。操作方法に関しては、分散型取引所のヘルプ機能などでご確認ください。

CAWの注意点

CAWの開発者の素性は不明であり、ほかの暗号資産プロジェクトのような「詳細なホワイトペーパー」も存在しません。公式サイト上に簡素な「マニフェスト」は掲載されているものの、英語で記述されており、正確に理解するためには一定の語学力が必要になります。

上述したように、日本国内の取引所に上場されていない銘柄なので、CAWを売買するためには海外取引所を利用しなければなりません。しかし、海外取引所では、基本的に英語表記となっています。そのため、英語が苦手な方は操作方法などを把握するのに苦労するかもしれません。

また、海外取引所は、日本の法律の規制を受けていないことにもご留意ください。何らかのトラブル(例えば、「注文操作を実行したはずなのに注文できていない」「ビットコインを送金したはずなのに着金していない」など)が発生した場合、外国の法律に基づいて、外国語で紛争処理(訴訟など)が進められることになります。

言語や法律の面で不安がある方は、無理に海外取引所で売買をはじめるのではなく、「日本国内の取引所にCAWが上場するのを待つ」という選択肢も検討しましょう。

なお、インターネットで「CAW 取引所」などのキーワードで検索してヒットしたWebサイトのなかには、詐欺的なサイトも紛れ込んでいる可能性があります。預け入れた暗号資産などを持ち逃げする悪質な業者が混じっているかもしれません。「信頼できる業者なのかどうか」を吟味したうえで、海外取引所の利用を開始してください。

CAWの今後の見通し・将来性

2025年11月23日時点では、「1CAW=0.00000005米ドル」前後の価格を推移しています。現状では開発者の素性やプロジェクトの詳細が不明であり、大幅な値上がりを期待できません。しかし、将来、以下に示す出来事が起これば、値上がりするかもしれないため、日々、情報収集に努めましょう。

開発者からの情報発信

今後、開発者から何らかのメッセージが発せられる可能性はゼロではありません。例えば、「新しいホワイトペーパーの公表」や「プロジェクトの進め方に関する情報発信」などがあれば、「現状では情報が不足しているため、売買を控えよう」と考えている投資家が、積極的に投資するようになり、CAWの価格が急激に上昇するかもしれません。

最適なタイミングでトレードするためには、常に情報収集を怠らないことが重要です。

著名人による言及

著名人がSNSなどでCAWに言及することも、価格が上昇する要因のひとつです。

別銘柄の話ではありますが、過去(2021年)には、アメリカで電気自動車メーカーのテスラ社やロケット開発・製造会社のスペースX社を経営するイーロン・マスク氏の言動によって、「暗号資産ドージコイン(DOGE)の価格が急上昇(2021年1月時点では約0.5円だった価格が5月には約79円に高騰)する」という出来事が実際に起こっています。

マスク氏は、SNSのX(旧Twitter)上で「月を探索するドージ(柴犬をモチーフにしたキャラクターで、ドージコインのシンボルとして用いられている)を描いた画像」や、スペインの画家ジョアン・ミロの「月に吠える犬(Gos bordant a la lluna)」という絵画の写真を投稿しました。

暗号資産の投資家の間では、価格が上昇することを「To The Moon」と比喩的に表現するケースが見受けられます。そのため、マスク氏の「月」や「犬」に関連した投稿を見た投資家が「ドージコインの価格が上昇するかもしれない」と感じ、大量に購入したのではないかと考えられています。

投資を検討しているのであれば、CAWに関する著名人の言動をSNSや動画配信サイトなどでこまめにチェックすることも欠かせません。

取引所への上場

CAWを取り扱う従来型取引所(CEX)が増加すれば、売買が活発になり、価格が上昇することが予想されます。分散型取引所(DEX)でもCAWの売買は可能ですが、利用方法に慣れておらず、不安を感じて売買を断念する投資家も存在します。

また、投資家によっては、「CEXで取り扱われていないということは、詐欺的な銘柄なのではないか」と不安・疑念を抱くことがあるかもしれません。CEXで取り扱われていないからといって、その銘柄が詐欺的なものであるとは限りませんが、CEXで取り扱われるためには厳格な審査を通過する必要があるため、上場している銘柄のほうが安心感があることも事実です。

今後、CAWの売買が可能な従来型取引所(CEX)が増加すれば、安心してトレードする投資家が増え、価格の上昇を期待できるでしょう。

CAWのトレードをするなら、クリプトマネージで損益計算を自動化しよう

CAWの売買をするのであれば、税金のことも考えておきましょう。上述したように、CAWを購入するためには、日本国内の取引所でビットコイン・イーサリアムなどを購入し、それを海外取引所に送金したうえでUSDTなどに交換してから、「CAW/USDT」といった取引ペアの形でトレードを行うか、分散型取引所でイーサリアムなどと交換することになります

なお、ビットコインやイーサリアムなどを購入したタイミングにおける価格よりも、USDTやCAWに交換したタイミングにおける価格が高くなっていた場合、差益から必要経費(電気代や通信費など)を差し引いた金額が「所得」とみなされることにご留意ください。もちろん、「CAW/USDT」の取引ペアで売買を繰り返した際の利益に関しても、必要経費を差し引いた金額が「所得」になります。

確定申告および納税を正しく行うためには、日々、取引の記録を作成し、それに基づいて損益を計算しなければなりません。手作業で実施することも可能ですが、多大な時間・労力を要し、計算ミスや転記ミスも発生しやすくなるので、ITツールを活用して自動化するほうが良いでしょう。

おすすめのITツールは、株式会社イー・ラーニング研究所の「クリプトマネージ」です。暗号資産の専門知識を有する税理士が開発に携わっており、「移動平均法」と「総平均法」のどちらでも計算可能です。また、最新の税法に合わせて随時計算ロジックが改訂されるので、安心してご利用ください。

今なら完全無料キャンペーンが実施中で、基本使用料も追加料金もかかりません。わずか1分で完了するので、この機会に利用登録を検討してはいかがでしょうか。

監修者情報
金子 賢司 HP
東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務める中、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強を始める。
以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。趣味はジャザサイズ。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。

【保有資格】CFP
東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務める中、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強を始める。
以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。趣味はジャザサイズ。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。

【保有資格】CFP

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会社名 株式会社イー・ラーニング研究所
代表取締役 吉田 智雄
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