これまでの暗号資産(仮想通貨)の価格推移をご紹介!しばしば発生する暴落の原因も解説

更新日:2024/1/9 公開日:2023/12/20

ビットコインが誕生してから、14年以上の月日が流れました。その後、さまざまなアルトコインが登場してきましたが、各銘柄の長期チャートを眺めると、大まかな方向性としては「暗号資産(仮想通貨)の価格は右肩上がりで推移している」と言えるでしょう。

しかし、暗号資産価格は、しばしば「暴落」に直面しており、常に値上がりし続けているわけではありません。チャートを眺めている際に、「どのような原因で暴落が発生するのだろうか」と感じる方も多いのではないでしょうか。

そこで、本記事ではこれから暗号資産投資を開始する予定の方や、すでに開始している方に向けて、これまでの暗号資産価格の推移を概観したうえで、暴落が発生する原因について詳しく解説します。暴落への対処法もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

暗号資産(仮想通貨)の価格は上昇と下落を繰り返してきた

2009年1月にビットコインのジェネシスブロック(最初の1枚)が生成されてから、現在(2023年12月上旬)に至るまで、暗号資産の価格は上昇と下落を繰り返してきました。

ビットコインが誕生してからの数年間は、ごく一部の人々のみがマイニングや売買を実施し、市場価格は非常に低い水準のまま推移してきましたが、イーサリアムをはじめとするアルトコインが次々に登場し、取引所がサービスを開始したり、実利用が進んでいったりするにつれて価格が少しずつ上昇しはじめます。

なお、2010年7月に世界初のビットコイン取引所「マウントゴックス」がサービスを開始したことにより、ビットコイン価格が大きく上昇(1BTC=31ドルにまで到達)したものの、2011年6月に取引所のシステムがクラッキング被害を受けたことで、投資家の間でセキュリティに対する不安が拡大し、価格が急落しました。

その後、2017年の末から2018年の初頭にかけて、「暗号資産バブル」と表現される価格高騰が発生(ビットコインの価格は1BTC=235万円以上に到達)します。しかし、その状態は永続せず、やがてバブルがはじけて暴落に直面することになりました。

バブル崩壊後、2020年には「新型コロナウイルス感染症の世界規模での大流行」という予期せぬ事態も発生する中、暗号資産価格は低調な時期が続きます(ビットコインの価格は、2019年1月には40万円前後、2020年1月には80万円前後を推移)。

状況が変化したのは、2020年の後半に入ってからです。ビットコインの時価総額が過去最高の50兆円に到達し、暗号資産の価格が上昇に転じました。2021年には1BTC=700万円を超え、2017年~2018年の暗号資産バブルを大幅に上回る水準の価格を達成します。

ところが、2022年11月の大手暗号資産取引所「FTX」の破綻などの影響により、相場が暗転。一時的に1BTC=250万円前後の水準で推移することになったものの、2023年12月上旬時点においては1BTC=640万円前後の水準にまで価格が回復しました。

暗号資産の価格が暴落する原因

暗号資産価格が暴落する理由を明確に述べるのは、容易なことではありません。暴落後、暗号資産市場の関係者は多様な見解を示します。各論者の意見を参考にしながら、今後の投資方針を検討しましょう。

なお、暴落と深い関連性がある要素として、「取引所のクラッキング被害」および「主要国における規制強化」の2つが挙げられます。

ただし、市場価格は、複雑な要因が絡み合って推移するため、これらだけで決まるわけではありません。さまざまなニュースを踏まえ、総合的に相場の動向を見極める必要があります。

取引所のクラッキング被害

上述したように、2011年に発生したマウントゴックスのクラッキング被害により、ビットコイン価格が暴落しました。

暗号資産は、取引所を介さず、個人間で売買することも可能です。しかし、取引相手が信頼できるかどうかの見極めが難しいため、一般的には取引所で売買が行われます。

取引所のセキュリティ体制に不安を感じさせる出来事が発生すると、多くの投資家が保有している暗号資産を法定通貨に戻すため、暗号資産の相場が暴落する場合があることを理解しておきましょう。

主要国における規制強化

主要国における規制の強化も、短期的には、暗号資産の価格を暴落させる要因になることを認識しておきましょう。2018年に暗号資産バブルがはじけて相場が大きく下落しましたが、「各国のICO規制も暴落の原因」という指摘があります。

ただし、長期的には、法律が整備されたり、規制が強化されたりすることは、詐欺などの犯罪行為を抑止することにつながり、暗号資産にとってプラスの材料です。

暗号資産価格の暴落への対処法

以下、暴落への対処法を3つご紹介します。

ドルコスト平均法で積み立て投資を行う

過去の価格推移を振り返ると、暴落から数年が経過すれば元の水準に戻り、さらに高い水準の価格に推移することが予想されます。

積み立て投資をする場合、一時的な暴落を気にする必要はありません。毎月コツコツと一定量を購入する「ドルコスト平均法」(価格が低い時期には多く、高い時期には少なく買うことで、平均購入価格を下げる方法)を用いて、長期的な視点でトレードをしましょう

損切りを実行する

暗号資産価格が暴落した際に「しばらく待っていれば元の水準に戻る」という姿勢を貫くと、年単位で塩漬けにすることを余儀なくされる可能性があります。

長期トレードなら塩漬けにしておいて、上昇トレンドになるのを待ってから売却する戦略も有効です。しかし、短期トレードであれば損失が拡大しないように、早めに損切りを実行しましょう。

レバレッジ取引で空売りをする

レバレッジ取引では、「売り」からエントリー(空売り)し、価格が下がったタイミングで決済(買戻し)をすれば、暴落時でも利益を出すことが可能です。

なお、取引所によってはレバレッジ取引に対応していない場合もあるので、各業者の公式サイトで詳細をご確認ください。

暗号資産の価格は、今後どのように推移する?

暗号資産価格が、今後どのように推移していくのかを予測することは困難です。価格が上昇したり下落したりする原因についての意見は論者によって異なり、将来の値動きを正確に言い当てることが可能な人物は存在しません。

ただし、最近、「大手資産運用業者ブラックロックが、ビットコイン現物ETFの上場申請を米国証券取引委員会に対して行った」など、明るいニュースを見聞きします。承認されるかどうかは不透明ですが、実現すればプラス材料になることが予想されるため、動向を注視しましょう。

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監修者情報
金子 賢司 HP
東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務める中、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強を始める。
以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。趣味はジャザサイズ。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。

【保有資格】CFP
東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務める中、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強を始める。
以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。趣味はジャザサイズ。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。

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会社名 株式会社イー・ラーニング研究所
代表取締役 吉田 智雄
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