暗号資産（仮想通貨）FXとは？現物取引との違いを解説！

暗号資産（仮想通貨）FXとは

暗号資産FXとは、「暗号資産の値動き」を投資対象とする差金決済取引（CFD、Contract For Difference）です。通常のFX（外国為替証拠金取引）と同様に、現物の受け渡しは行われません。

証拠金を担保として差し入れたうえで、「値上がり」または「値下がり」を見込んで「買い」または「売り」注文（エントリー）を行ってポジション（建玉）を保有し、一定時間経過後に決済して価格変動前後の差額を損益として受け取る金融商品です。「暗号資産CFD」「暗号資産レバレッジ取引」などと呼称される場合もあります。

なお、暗号資産交換業者によっては、暗号資産FXが取り扱われていないケースもあることにご留意ください。

暗号資産FXのメリット

以下は、暗号資産FXのメリットです。

• レバレッジをかけて取引できる
• 「売り」からもエントリーできる

それぞれについて詳しく説明します。

レバレッジをかけて取引できる

暗号資産FXでは、「レバレッジ」をかけて、証拠金の2倍（国内業者の場合）までの数量を取引できます。なお、レバレッジ（leverage）とは、「梃子（てこ）」という意味の英単語です。「梃子の原理のように、小さい元手資金で大きな資金を動かす」というニュアンスで使用されます。

現物取引では、元手となる資金が10万円の場合、10万円分の暗号資産しか売買できません。しかし、暗号資産FXなら、20万円分（国内業者の場合）までの数量を売買できます。思惑通りの方向に価格が動けば、小さな資金でも大きな利益を得られるでしょう。

「売り」からもエントリーできる

「売り」注文でエントリー（空売り）できることも、暗号資産FXの魅力です。現物取引の場合は、「買い」注文でエントリーするしかないので、購入時よりも価格が上昇しない限り、利益を獲得できません。しかし、暗号資産FXでは、空売りしたうえで価格が下がったタイミングで買い戻すことにより、下降局面でも利益を獲得できます。

チャートを眺めて「下降トレンドが続いている」と判断できる場合は、暗号資産FXで「売り」からエントリーしてはいかがでしょうか。

暗号資産FXのリスク・注意点

以下は、暗号資産FXのリスク・注意点です。

• 現物取引と異なり、手元のウォレットで保管できない
• 思惑と反対の方向に価格が動くと、大きな損失を被る可能性がある

それぞれについて詳しく説明します。

現物取引と異なり、手元のウォレットで保管できない

暗号資産FXは、「買い」または「売り」でポジションを取得した時点の価格と、ポジションを決済した時点の価格の「差額」について清算が行われ、利益が出ている場合はトレーダーに払い戻される金融商品です。

そのため、業者の口座から手元のウォレットに送金して暗号資産を保管したり、買い物で支払手段として利用したりすることはできません。

思惑と反対の方向に価格が動くと、大きな損失を被る可能性がある

暗号資産FXは、ハイリスク・ハイリターンな金融商品です。レバレッジをかけると、大きな利益を獲得できる可能性がある反面、思惑と逆の方向に価格が動いた際に大きな損失を被るケースがあります。

口座に入金した証拠金の金額以上の損失が生じてしまったら、追加で証拠金を入金しなければなりません。指定された期限までに入金が確認されない場合、法的措置（差し押さえなど）を講じられる可能性もあるのでご注意ください。

暗号資産FXのトレードを開始するまでの流れ

以下は、暗号資産FXのトレードを開始するまでの大まかな流れです。

1. 暗号資産交換業者に口座開設を申し込む。
2. 口座が開設されたら、法定通貨（証拠金）を入金する。
3. 入金が完了したら、取引画面を表示し（取引ツールを起動し）、取引する銘柄（ビットコイン、イーサリアムなど）を選択したうえでトレードを行う。

なお、口座開設を申し込む際に、「本人確認書類」の提出（アップロード）を求められます。運転免許証やマイナンバーカードなどを事前に用意しておきましょう。

暗号資産FXで稼ぐコツ

以下は、暗号資産FXで稼ぐコツです。

• トレードルールを作成する
• 余剰資金でトレードする

それぞれについて詳しく説明します。

トレードルールを作成する

暗号資産FXは、投資であり、ギャンブルではありません。運任せでの売買や、勘に頼ったトレードは控えましょう。以下に示すように、トレードルールを作成したうえで、ルール・根拠に基づいて売買することが大切です。

• ある程度、思惑と同じ方向に価格が動いたら、利益を確定する
• ある程度、思惑と逆の方向に動いたら、損切りを実行する

なお、どの程度動いた際にポジションを決済するべきなのかは、状況によって異なり、明確な答えはありません。しかし、毎回、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析に基づいて売買し、トレードの記録を踏まえてルールを改善し続ければ、次第に勝率が向上していくでしょう。

余剰資金でトレードする

暗号資産FXのトレードをしていると気分が高揚し、「より大きな金額で売買したい」とお考えになる方もいるでしょう。

しかし、投資金額は「余剰資金の範囲内」にとどめるべきであり、生活資金（食費、家賃、水道光熱費など）には手を出してはいけません。投資金額が大きくなると、思惑と反対方向に価格が動いて大きな損失を被った場合に、生活が破綻する可能性があるのでご注意ください。

暗号資産のトレードをするなら、損益計算をクリプトマネージに任せよう

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