ミームコインの一種!暗号資産(仮想通貨)のシバイヌとは?
「シバイヌ」という銘柄の暗号資産(仮想通貨)の存在を、SNSなどで見聞きした経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
本記事では、暗号資産のトレードを検討している方や、すでに開始している方に向けて、シバイヌがどのような銘柄なのかを詳しく解説します。
シバイヌのエコシステムに存在する3種類のトークンや、分散型取引所の展開、シバイヌをモチーフにしたNFTの流通、単なるミームコインを超える機能が注目されていることもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
暗号資産(仮想通貨)のシバイヌとは
シバイヌ(Shiba Inu)とは、「Ryoshi」と称する素性不明の人物(またはグループ)が開発した暗号資産およびエコシステムです(2020年8月にローンチ)。
なお、イーサリアムブロックチェーンの「ERC20規格」に準拠したトークンで、「ミームコイン」の一種に位置付けられています。
ミームコインとは
ミームコインとは、インターネット上で流行しているミーム(ジョークやネタ画像など)をモチーフにした暗号資産です。
これまでの暗号資産の歴史においては、シバイヌ以外にも、「ドージコイン(Dogecoin)」「ペペ(Pepe)」など、多種多様なミームコインが登場してきました。なお、シバイヌとドージコインは、「犬」をモチーフにしていることが共通しています。
ミームコインは実用性がない銘柄が多く、通常は高値では売買されませんが、著名人の発言などの影響で価格が急騰するケースもあります。例えば、ドージコインの場合、2021年にテスラ社のCEOイーロン・マスク氏がSNS上で言及したことにより、価格が急上昇しました(シバイヌも、この影響で価格が上昇)。
シバイヌのエコシステムには、4種類のトークンが存在する
シバイヌのエコシステムには、以下に示すように、合計で4種類のトークンが存在します。
- Shiba Inu(SHIB)
- LEASH
- BONE
- TREAT
また、「SHI」というステーブルコインの発行も計画中です(2025年11月下旬時点では未発行)。
それぞれについて詳しく説明します。
Shiba Inu(SHIB)
Shiba Inu(SHIB)は、エコシステムの中心となるトークンで、世界中の暗号資産取引所で売買されている銘柄です。
なお、分散型取引所「ShibaSwap」でステーキングを実行すると、報酬を獲得できます(ShibaSwapの詳細は後述)。
LEASH
LEASHは、ShibaSwapで流動性を提供したユーザーに報酬として付与されるトークンです。
元々、ドージコインと価格を連動させるために設計されたトークンでしたが、現在では価格連動機能が削除され、報酬として活用されるだけの状況になっています。
BONE
BONEは、ShibaSwap内のDAO「Doggy DAO」のガバナンストークンです。保有することで、ShibaSwapの運営に関する投票権を獲得できます。
なお、DAOとは、「Decentralized Autonomous Organization」の略で、特定の管理者が存在しない状態で事業・プロジェクトを推進する組織のことです。日本語では、「分散型自律組織」と訳されます。
TREAT
TREATは、幅広い用途がある多目的トークンです。2025年1月14日に正式にローンチされ、一部の海外取引所の利用者(「Bitget」「KuCoin」「Magna」といった海外取引所の本人確認実施済みユーザー)に対してエアドロップ(無償配布)が実施されました。
Shibarium上の取引やリワードの中心となる役割を担い、DeFiエコシステムの強化やガバナンスの向上を目的として発行されています。今後、BONEの役割をTREATが代替する予定です。時期などの詳細に関しては、公式からのアナウンスをチェックしてください。
なお、今後、総供給量100億枚のうち、約62%がエアドロップなどで段階的に放出される予定です。また、一部の海外取引所では、TREATを入金した方に対して報酬を付与するキャンペーンが実施されたこともあります。
SHI(未発行)
2025年11月下旬時点では未発行ですが、「SHI」というステーブルコインの発行も計画されています。
米ドルの価格と連動させることが計画されていますが、完全に米ドルの現金を裏付けとして保有する(SHI発行量相当のドルを準備金として保有する)のか、暗号資産担保型(ビットコインなど別のコインを担保として保有する)を採用するのかは、2025年11月下旬時点では明確化されていません。まだ詳細が不明なため、新たに公式発表が出るのを待ちましょう。
なお、ステーブルコイン(Stablecoin)とは、法定通貨(日本円・米ドルなど)やコモディティ(ゴールドなど)といった特定資産の価格と連動するように設計された暗号資産です。価値の急激な変動が起こりにくい性質があるため、日常の支払い手段として利用しやすく、実用性が高いことが魅力です。「SHI」の発行は、シバイヌの経済圏・エコシステムの拡大・活性化につながることが期待されます。
2025年11月下旬時点における代表的なステーブルコインとしては、米ドルと価格が連動する「USDT(Tether)」や「USDC(USD Coin)」、日本円と価格が連動する「JPYC Prepaid」などが挙げられます。
分散型取引所を展開しているほか、柴犬をモチーフにしたNFTも流通
シバイヌのエコシステムには、分散型取引所「ShibaSwap」があります。また、柴犬をモチーフにしたNFT「SHIBOSHIS」が流通しており、NFTマーケットプレイスで売買することが可能です。以下、ShibaSwapおよびSHIBOSHISについて詳しく説明します。
分散型取引所「ShibaSwap」
ShibaSwapは、シバイヌのエコシステム内の分散型取引所で、2021年7月にサービスが開始されました。
中央管理者は存在せず、ユーザー同士で直接、他銘柄(ERC20規格に準拠したトークン)と交換したり、ステーキングして報酬を得たりすることが可能です。
柴犬をモチーフにしたNFTコレクション「SHIBOSHIS」
柴犬をモチーフにしたNFTコレクション「SHIBOSHIS」が展開されており、NFTマーケットプレイス「OpenSea」で購入できます。
なお、NFTとは「Non-Fungible Token」の略で、「著名人のサイン入りTシャツ」のように1点もので代替不可能なトークンのことです。
大量生産された市販のシャツであれば、別のシャツ(同じメーカー・サイズ・色のもの)と同じ価値であり、代替できます。また、100円硬貨は、別の100円硬貨と交換しても、同じ100円の価値であり、代替可能です。しかし、サイン入りのシャツには唯一無二の価値があり、ほかのシャツ(サインなしのシャツ)とは代替不可能です。
それに対し、代替可能なトークンは、「Fungible Token(FT)」と呼ばれます。例えば、ビットコインはFTに分類されます。Aさんが保有する1BTCもBさんが保有する1BTCもCさんが保有する1BTCも同じ価値であり、交換しても価値が変わらない(代替可能な)ためです。
単なるミームコインを超える機能・仕組みが注目されている
上述したように、シバイヌのエコシステムには、「ShibaSwap」や「Doggy DAO」など、単なるミームコインを超える機能・仕組みがあります。このことは、シバイヌの市場価格を上昇させている要因のひとつと言えるでしょう。
また、レイヤー2ネットワーク「シバリウム」や、ブロックチェーンゲーム「Shiba Eternity」、メタバース「SHIB:The Metaverse」(SHIBで仮想空間上の土地を購入可能)も注目されています。
レイヤー2ネットワーク「シバリウム」
レイヤー2ネットワークとは、エコシステムの基盤となるブロックチェーン(レイヤー1ネットワーク)の課題を解決するために、レイヤー1の外部で構築されるネットワークです。「セカンドレイヤー」と呼ばれることもあります。
代表的なレイヤー2ネットワークは、ビットコインのスケーラビリティ問題(取引量が増大すると送金が遅延したり、送金手数料が高騰したりする問題)を解決するために用いられている「ライトニングネットワーク」です。
シバイヌでは、「シバリウム(Shibarium)」という名称の独自のレイヤー2ネットワークが開発・構築され、2023年8月に正式版がリリースされました。シバリウムは、取引時間の短縮や手数料の低減、開発フレームワークの拡張に役立ちます。
今後、シバリウムで処理速度が向上することによって、シバイヌのエコシステムを活用した分散型メタバースやブロックチェーンゲームが盛り上がり、それに伴ってSHIBの価格も上昇するかもしれません。
ブロックチェーンゲーム「Shiba Eternity」
「Shiba Eternity(シバ・エタニティ)」とは、NFTのデジタルカードで対戦するブロックチェーンゲームで、スマートフォン(Android)用のアプリがリリースされています。NFTのデジタルカードは、自由に手元のウォレットで保管したり、売買したりすることが可能です。
なお、TREATを「Shiba Eternity」内の報酬として付与したり、アイテムの購入手段として利用に可能にしたりすることが計画されています。
SHIB:The Metaverse
「SHIB:The Metaverse」とは、SHIBやイーサリアム(ETH)で仮想空間上の土地(Land)を購入可能なメタバースであり、シバイヌのエコシステムを構成する要素のひとつです。
2024年12月25日に、Windows版のソフトウェアがリリースされ、早期アクセスが開始されました。YouTubeに「Shib the Metaverse: Ryoshi Plaza」というタイトルで公式動画がアップロードされているほか、XなどのSNS上で「SHIB:The Metaverse」というキーワードで検索すると、数多くの画像・動画がヒットします。どのようなものなのか気になっている方は、検索してみてはいかがでしょうか。
「SHIB:The Metaverse」には、アバターを作る機能や、建物を建設する機能があります。また、美しいグラフィックも魅力です。ユーザー同士が互いに交流したりイベントを開催したりできる場所を目指して開発が続けられており、今後の利用人口の増加が期待されます。
シバイヌ(SHIB)を取引するなら、クリプトマネージで損益計算の自動化を!
シバイヌには、単なるミームコインを超える機能・仕組みがあり、今後、価格が上昇することが期待されます。なお、シバイヌの売買をするのであれば、確定申告・納税に備えて、日々、トレードの記録を作成し、損益計算を実施しなければなりません。
手作業で実施することも可能ですが、取引件数が多い場合、計算ミス・転記ミスといったヒューマンエラーが発生しやすくなるので、ITツールで自動化するほうが良いでしょう。
おすすめの損益計算自動化ツールは、株式会社イー・ラーニング研究所の「クリプトマネージ」です。「Shiba Inu」など、合計で約9,400種類の銘柄に対応しており、国内・海外の主要取引所のデータや、手元のウォレットのデータも取り込めます。対応している銘柄は、「コイン一覧」のページで検索可能です。
クリプトマネージの開発には、暗号資産の専門知識を有する税理士が携わりました。損益・残高情報をグラフで表示する機能があるので、ぜひご活用ください。税法は頻繁に改正されるものですが、クリプトマネージでは最新の税法に合わせて計算ロジックが改訂されるので安心です。また、移動平均法と総平均法のどちらでも税額を計算できるので、ご自身に有利な方法をお選びください。
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