現在はイーサリアムのマイニングで稼ぐことは不可能!PoS移行後の稼ぐ方法をご紹介
暗号資産で稼ぐ方法としては、「売買」のほかに、「マイニング」という選択肢もあります。そのため、「イーサリアムのマイニングで利益を得よう」とお考えの方もいるのではないでしょうか。
結論を述べると、現在、イーサリアムはPoW(Proof of Work)からPoS(Proof of Stake)というコンセンサスアルゴリズムに移行済みのため、マイニングで稼ぐことはできません。ただし、ステーキングで利益を得ることなら可能です。
本記事では、現在はイーサリアムのマイニングが不可能であることや、ステーキングであれば可能なこと、ステーキングに参加する方法について詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
マイニングとは
コンセンサスアルゴリズムとしてPoW(Proof of Work)が採用されている暗号資産では、「マイニング」によって稼ぐことが可能です。
マイニングとは、「トランザクションの内容(いつ、誰が、どのくらいの暗号資産を送金したか)を承認するために、複雑な計算を実施して、新しいブロック(データのかたまり)を既存ブロックチェーンにつなぐ作業」であり、最も早く計算作業を完了した個人・集団は、作業に対する報酬として暗号資産を受け取れます。
2022年9月に、イーサリアムはPoWからPoSに移行した
日本時間2022年9月15日15時43分頃に完了したアップグレード「The Merge(ザ・マージ)」によって、イーサリアムのコンセンサスアルゴリズムは、PoWからPoSに移行しました。
PoSは、暗号資産の保有量が多いほど、また保有期間が長いほど、トランザクションの承認作業を実施する権利が与えられる確率が高くなる仕組みのコンセンサスアルゴリズムです。承認作業を実施した場合は、報酬として暗号資産を獲得できます。
現在は、イーサリムのマイニングで稼ぐことはできない
上述したように、イーサリアムのコンセンサスアルゴリズムは既にPoSに移行済みです。そのため、2024年5月時点では、イーサリアムのマイニングで稼ぐことはできません。
「マイニングで稼ぎたい」とお考えの場合は、ビットコインなど、コンセンサスアルゴリズムとしてPoWを採用している暗号資産銘柄で挑戦しましょう。
イーサリアムのステーキングで稼ぐことなら可能
現在、イーサリアムのマイニングは不可能ですが、ステーキングで利益を得ることは可能です。ただし、承認作業に参加して報酬(イーサリアム)を獲得するためには、「バリデーター(記録者)」と呼ばれる立場になる必要があります。
バリデーターになる条件は、インターネットに接続されたイーサリアムノードを稼働させて32ETHを預け入れることです。
イーサリアムのステーキングで稼ぐための手順
まず、インターネットに接続されたイーサリアムノードを稼働させたうえで、32ETHを預け入れて(デポジットして)、バリデーターになる条件を満たしましょう。32ETHよりも多く預け入れても、報酬は増えません。
次に、アクティブ化されてから、資金を引き出せるようになるまで待ちましょう。報酬やペナルティなどは1epoch(384秒)ごとに発生します。なお、イーサリアムでは一定期間にアクティブ化されるバリデーターの数に制限が設けられているため、数ヶ月程度の時間を要するケースもあることにご留意ください。
ステーキングに参加する手法
以下はステーキングに参加する手法です。
- ソロステーキング
- ステーキング・アズ・ア・サービス
- ステーキングプール
それぞれについて詳しく説明します。
ソロステーキング
ソロステーキングとは、個人が単独でインターネットに接続されたパソコンなどを用いてイーサリアムノードを稼働させたうえで、32ETHを預け入れ、ネットワークのコンセンサスに直接参加する手法です。
「中間マージンを取られない」「秘密鍵を自分自身で管理できる」といったメリットがある一方で、「自力で32ETHを用意しなければならない」という資金面での課題があり、「ノードをセットアップし、適切に管理する」という手間もかかります。
ステーキング・アズ・ア・サービス
ステーキング・アズ・ア・サービス(Staking as a Service、SaaS)とは、バリデーターの運用を委任できるサービスです。イーサリアムには、委任機能がないため、ご自身で運用する手間を省きたい場合は、SaaSを利用すると良いでしょう。
ご自身でノードのセットアップを行ったり、管理したりする必要はありません。なお、秘密鍵は、自分自身で管理することが可能です。ただし、ソロステーキングと同様に、32ETHを自力で用意しなければなりません。また、SaaSの提供業者に対して手数料を支払う必要があります。
ステーキングプール
ステーキングプールとは、少量のETHしか持っていない方であってもステーキングに参加できる手法です。具体的には、少量のETHを保有する方が協力することで、バリデーターの有効化に必要な32ETHを確保します。ノードのセットアップや管理は不要です。ただし、秘密鍵を他者(プールの運営者)が管理する状態になることにご留意ください。
なお、「Liquid Staking」と呼ばれるサービスでは、ETHを拠出した際に、自由に移動できる代替資産(例えば、「Lido」というステーキングプールの場合は「stETH」)を受け取れます。ステーキング報酬を得ながら、さらに代替資産をDeFi(Decentralized Finance、分散型金融)で運用できることがメリットです。
損益計算自動化ツール「クリプトマネージ」は、イーサリアムのデータにも対応!
現在はイーサリアムのコンセンサスアルゴリズムがPoWからPoSに移行済みのため、マイニングで利益を得ることはできません。しかし、ステーキングで稼ぐことなら可能です。本記事でご紹介した「ソロステーキング」「ステーキング・アズ・ア・サービス」「ステーキングプール」といった手法から、ご自身に適したものを選択し、ステーキングに挑戦してはいかがでしょうか。
イーサリウムのステーキングや売買などで所得を得た場合、税法に基づいて訂正に確定申告・納税をする必要があります。確定申告に備えて記録を作成し、損益を計算しましょう。なお、損益計算を手作業で実施するとミスが発生しやすいので、ITツールを活用して自動化することを推奨します。
おすすめの損益計算自動化ツールは、株式会社イー・ラーニング研究所の「クリプトマネージ」です。暗号資産の専門知識を有する税理士が開発に携わっており、最新の税法に合わせて随時計算ロジックが改訂されるので安心してご活用ください。
クリプトマネージは、ビットコインやイーサリアムといったメジャーな銘柄からマイナーな銘柄まで、合計で約9,400種類の銘柄に対応。国内の主要取引所(GMOコイン、DMM Bitcoin、bitFlyer、Coincheck)や海外の主要取引所のデータはもちろん、手元のウォレットのデータも取り込めます。
今なら完全無料キャンペーンを実施中なので、使い放題です。基本使用料も追加料金も一切かかりません。わずか1分で登録を完了できるので、この機会にクリプトマネージの利用登録を検討してはいかがでしょうか。