暗号資産(仮想通貨)の空売りとは?メリットやリスク・注意点などを徹底解説!
暗号資産(仮想通貨)を売買する方法としては、通常の取引方法(先に買って後で売る方法)のほかに、「空売り」と呼ばれる取引方法(先に売って後で買い戻す方法)もあります。空売りなら、価格が下落し続けている局面でも利益を出すことが可能です。
本記事では、暗号資産の空売りとはどのような取引方法なのかを徹底解説します。暗号資産の空売りのメリットやリスク・注意点などを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
暗号資産(仮想通貨)の空売りとは
空売りとは、手元に持っていない暗号資産を売って(「売り」のポジション・建玉を保有し)、一定の時間が経過してから買い戻す(ポジションを決済する)取引方法です。「ショート」と呼ばれることもあります(「買い」からエントリーする場合は「ロング」)。
下落トレンドで利益を出せることが、空売りの魅力です。売ったタイミングでの価格よりも、買い戻したタイミングでの価格が低ければ、差額が利益となります。
現物取引では、先に買ったうえで一定の時間が経過してから売る方法のみが可能です。空売りは、レバレッジ取引・信用取引でしか実施できません。暗号資産を空売りしたい場合は、レバレッジ取引・信用取引に対応している取引所を利用しましょう。
暗号資産の空売りのメリット
暗号資産の空売りには、以下に示すメリットがあります。
- 価格が下落し続けている局面でも利益を得ることが可能
- レバレッジを効かせることで短期間で大きな利益を出せる
- リスクヘッジの手段として機能する
それぞれについて詳しく説明します。
価格が下落し続けている局面でも利益を得ることが可能
現物取引では、買ったタイミングよりも価格が上昇しなければ利益を得られません。価格が下落している局面で現物取引を実施して暗号資産を購入すると、一定期間経過後に損失覚悟で現金化するか、長期間にわたって塩漬けの状態を余儀なくされることもあるでしょう。
他方、レバレッジ取引・信用取引で空売りを実施すれば、価格が下落している局面でも利益を得ることが可能です。
レバレッジを効かせることで短期間で大きな利益を出せる
レバレッジ取引・信用取引では、手元資金(取引口座に入金した証拠金)よりも大きな金額でトレードすることが可能で、思惑通りに価格が動けば、大きなリターンを得られます。
2026年8月時点では、国内取引所のレバレッジ倍率に関して「最大で2倍まで」という規制が実施されています(個人が取引する場合)。よりハイリスク・ハイリターンなトレードを希望する場合は、海外取引所の利用もご検討ください。
ただし、日本の居住者を相手に暗号資産取引を行う業者は、日本の法令に基づく登録が必要です。無登録の業者は利用者保護の態勢が整っていない可能性があり、出金を拒否されるなどのトラブルも報告されています。利用を検討する際は、金融庁のサイトで登録の有無と警告の有無を必ず確認してください。
リスクヘッジの手段として機能する
暗号資産の現物を保有している状況で市場価格が下落すると、資産価値が目減りします。
しかし、レバレッジ取引・信用取引で空売りを実施すれば、保有資産の価値減少をカバーできます。価格が下落することが予想される場合には、現物を保有し続けたまま、空売りでリスクヘッジすることも選択肢のひとつです。
暗号資産の空売りのリスク・注意点
暗号資産の空売りには、メリットだけではなく、以下に示すリスク・注意点もあります。
- レバレッジ手数料・信用取引手数料が発生する場合がある
- 思惑に反して価格が上昇すると損失を被る可能性がある
- 価格の急変動に備えて常に相場をチェックしていなければならない
それぞれについて詳しく説明します。
レバレッジ手数料・信用取引手数料が発生する場合がある
空売りは、レバレッジ取引や信用取引で実施します。
ただし、レバレッジ取引・信用取引でポジションを翌日に持ち越すと、レバレッジ手数料・信用取引手数料が発生する場合があります。長期間ポジションを保有していると手数料が発生し続け、その分、利益が減る可能性があることを認識しておきましょう。
思惑に反して価格が上昇すると損失を被る可能性がある
「売り」のポジションを保有してから、思惑に反して価格が上昇し、含み損を抱えるケースもあるでしょう。一定金額以上の含み損を抱えると(証拠金維持率が一定水準を下回ると)、システムによってロスカット(強制決済)され、損失を被る場合があります。
価格が急激に変動した場合は、ロスカットのタイミングが遅れ、預け入れた証拠金を上回る損失が生じるケースもあります。借金を抱える事態に陥らないように、一定の含み損を抱えた段階で自発的に損切りを実施することが重要です。
価格の急変動に備えて常に相場をチェックしていなければならない
暗号資産は、株式やFXに比べて値動きが激しいため、ポジションを保有している間は常に相場をチェックしなければなりません。現物取引の場合、購入した金額以上の損失が発生することはありません。空売りの場合は、価格が上昇し続ければ理論上は損失に上限がないため、より慎重に値動きを監視する必要があります。
空売りは、監視を怠ると多額の損失を被る可能性があるため、長期投資には適していません。長期的に資産形成したい場合は、現物の暗号資産を積み立てる(定期的に一定金額分を購入し続ける)手法を選択しましょう。
暗号資産の空売りでリスクを低減しながら利益を得るためのポイント
暗号資産の空売りでリスクを低減しながら利益を得るためには、以下の点を意識することが重要です。
- ニュースなどをチェックし、ファンダメンタルズ分析を実施する
- チャート上でテクニカル分析を実施し、ルールに基づいて取引する
それぞれについて詳しく説明します。
ニュースなどをチェックし、ファンダメンタルズ分析を実施する
暗号資産の価格は、法規制や新技術の登場、政治家・著名人の発言などによって大きく変動することがあります。
空売りでリスクを低減しながら利益を得るためには、ファンダメンタルズ分析(各種経済指標や暗号資産関連のニュース・市場動向、SNS上の投稿などをチェックして今後の値動きを予測する分析手法)を実施し、分析結果に基づいて売買することが重要です。
チャート上でテクニカル分析を実施し、ルールに基づいて取引する
運任せ・勘任せでトレードしていると、安定的に利益を出せません。さまざまな時間足のチャート上でテクニカル分析(過去のチャート上の値動きから今後の値動きを予測する分析手法)を実施し、ルールに基づいて取引しましょう。
事前に「どのような状況でエントリーする」「どのくらいの含み益(含み損)が出たら利益確定(損切り)する」といったトレードルールを決めておき、そのルールに基づいて売買してください。トレード後に売買の記録を分析し、ルールの改善に努めれば、損失を抑えられる可能性が高まります。
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暗号資産の空売りを実施するのであれば、確定申告に備えて、日々、取引の記録を作成しなければなりません。そして、記録に基づいて損益を計算し、確定申告・納税する必要があります。手作業で損益計算を実施することも可能ですが、多大な時間・労力を要し、ミスが発生しやすいため、ITツールで自動化しましょう。
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